群馬県で起きたツアーバスの事故は、バス会社の過失も当然問題ですが、元々の道路の設計やガードレールの強度等、本来国が様々な危険箇所を精査し、その予防対策を取っていれば、今回の事故や過去に起きた事故もある程度の損害で留まったのではないでしょうか。その管理、監督をする国交省が各事故が起きてから立ち入り検査をするのではなく、国民の安全、安心を守ると言う意識をもっと持つべきであり、ただガードレールや標識を設置して終わりと言うことではなく、本当にバスやトラックがそのガードレールで万全なのか、また歩行者の命を守れるのかを考えなければならないのです。
これを対テロ対策に置き換えれば鉄道、航空機、船舶また駅、空港、港の対策は万全なのか、何も心配なく利用出来るのか不安になるのは我々だけではないと思います。実際、鉄道施設に素人が連続的に放火を行ったり、靖国神社に爆発物を仕掛けられたりと、日本人が画面を通して見ている世界中で起きるテロとは違うと思っているのかもしれませんが、これもある意味、社会不満や犯人の思想信条に絡めたテロ行為であり、単に事件や事故で終わらせてはならないのです。
昨年9月に安保法案が成立したと言った中でも、この様に色々な問題が出てくるのです。これに対応するにはテロ行為を未然に防ぐ対策は当然のこと、基本となる法律の整備が必要であり、見せかけのやっていますと言う言葉や形では決して、国民の命を守れない事を国民は理解し、今回の事故は起きるべく起きてしまったと国交省やバス会社、あらゆる人の命を預かる会社、そして国家はその責任の重さを真剣に受け止めることを切に願います。