現在の日本の最重要課題は日本国憲法の改正である。現行憲法には様々な問題点があるが、我々が思うに一番の問題はこの憲法の根本的な矛盾である。第九条の「陸、海、空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」と記されている条項と、現実として自衛隊を認めているこの二つの間逆な答えを正としている大きな矛盾が、戦後の日本人の基本的な自覚や誇りというスタンスを完全に揺るがして来たのである。このことが、日本の青少年の大事な教育面にどれだけ影響しているかをまず考えて頂きたい。
ましてや日本の自主独立、自主防衛をこれほど迫られている現在、アメリカの軍事力と憲法九条を盾に自らは逃げ、現行の憲法自体を未だに大事候に抱え、軍事関連問題から現在の日本国憲法では到底まかりきれないイラク人民の救済や、アメリカ軍に対する後方支援への自衛隊派遣など、この世界情勢の中共産軍事国家やテロリズムとの戦いなど世界平和への貢献を迫られればこじつけとして付け加えたとしか言えない拡大解釈で軍事派遣をし、そして自ら自衛隊派遣、インド洋における六年にも及んだ給油活動すら打ち切るという日米関係すら粗暴にしている現状を見れば明らかであろう。
これが、日本の基本法であると堂々と主張しているのが日本国の現状なのである。六十年以上前の穴だらけの憲法だからこそ、条項枠を増やしていい加減に書き加えるのではなく、根本から改正に踏み出し、新憲法を制定し日本国民そして世界各国からの失った信用を取り戻し、先進国としての役割を果たすことが必要である。この日本の根幹である憲法が国内外問わず社会に様々な影響を及ぼしていることを是非理解していただきたい。